・抄繊糸


抄繊糸(しょうせんし)は、三椏(みつまた)や楮(こうぞ)などを原料に、基本的に手ですいて作られた和紙を糸にしたものです。和紙を2〜5ミリ幅に裁断し、特殊な装置で撚りをかけて糸にします。感触はリネンに近いですが(1)比重が麻の三分の一と軽い(2)繊維が多孔質で細かいすき間が多いため、さらりとしたドライ感と通気性がある(3)水分を吸収して温度や湿度を調整するので、快適な着用感がある(4)麻とほぼ同じ強度をもち、毛羽が少ない(5)ホルムアルデヒドやにおいの成分などの化学物質を吸収する、などの特徴があります。クラボウが横糸に抄繊糸、縦糸に綿糸を使った和紙デニムを開発し、カジュアル用途での使用が広がっています。デニム以外の素材の開発も進んでおり、紳士・婦人の各アイテムに抄繊糸が使われだしています。天然原料を使って伝統工法で作られる、環境と人に優しい素材ということも、広がっている要因のようです。



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