従来の単糸紡績法は、平行に引きそろえられた繊維束をドラフトするため、繊維同士の絡みが少なく、繊維方向からの引っ張りに対して抜けやすく、摩擦により毛羽立ちしやすいという弱点がありました。ソロスパン技術はこうした点を改善し、単糸での織物を実現しました。精紡工程において、フロントローラー直後に、細かな溝が刻まれたローラーアタッチメントを取り付けます。この溝は四分の一周ごとに、わずかにスライドして刻まれているため、繊維束はローラーアタッチメント上で三分割あるいは四分割されます。その後、分割された繊維束に撚りが掛かり、それらがもう一度撚られて単糸となるため、繊維同士が強く絡み合います。ソロスパン糸使いの織物は、目風がきれいで、膨らみがあり、ナチュラルストレッチの風合いをもつ軽量な服地となります。世界的な普及が進んでいる画期的な技術です。